結婚や子育てなどで薬剤師を辞めて、ブランクありでまた薬剤師を始めるママ薬剤師さんも多いと多います。私も子育てで少しブランクがあって、パート薬剤師に復帰したことがあります。
毎年新しい薬が出るので、数年ブランクがあるだけでも知らない薬がどんどん出てきますよね。ブランクがあると採用してもらえるかどうか不安に思いながらハローワークや求職サイトで就活したことを覚えています。
この記事では、
- ブランクありのママ薬剤師の就活事情
- ブランクありママ薬剤師にはハローワークと求職サイトどちらがおすすめか
をご紹介します。
先日、私の友人も出産を機に子育てに専念していましたが、子供たちが全員小学生になったタイミングで就職していました。ブランクがあっても、もう一度薬剤師としての就職を目指すママ薬剤師さんの参考になれば嬉しいです。
Contents
ママ薬剤師にとってブランクありの就活は大変?
薬剤師の求人を見ていると、多いのが経験の部分にある「経験不問、薬剤師としての経験があればなお良し」という文章です。
薬剤師は薬剤師免許があればできるので、求人は経験不問が多いです。
実際に、私の友人も企業に勤めていたため、薬剤師としての経験は0でしたが、35歳くらいの時に子持ちで大手調剤薬局に転職していました。
また、別の友人は大学在学中に妊娠・結婚したため、そのまま子育てに専念し、薬剤師経験としては0のまま、35歳くらいでパートを始めました。
経験0のママ薬剤師さんでも薬剤師免許があれば就職できるので、ブランクがあったとしてもママ薬剤師さんは就職先には困らないと思います。
ただ、住んでいる場所によっては、なかなか良い薬局の求人が出ていない場合もありますので、薬剤師の求人は常にチェックしておくようにしましょう。
また、ブランクありで就活する際には、どうしてブランクがあるのか?について必ず面接で聞かれるので、その点はしっかり話せるように準備しておく必要があります。
ブランクありママ薬剤師の就活なら求職サイトがおすすめ
薬剤師の求人を探すには、ハローワークや求職サイトなどがあります。ブランクありのママ薬剤師さんが就活をするのであれば、私がおすすめするのは求職サイトです。
求職サイトを使って就活するメリット
求職サイトを使って就活するメリットは大きく2つあります。それぞれについて詳しく説明していきますね。
①担当の転職エージェントがつく
求職サイトであれば、登録をすると自分担当の転職エージェントがついてくれます。
そのため、求職サイトの中で自分が興味を持って問い合わせた薬剤師の求人以外にも、こちらの条件にあった薬剤師の求人を転職エージェントがいくつか探してきてくれて、こちらに提示してくれます。
薬剤師の求人の中には、求職サイトには載っていない非公開求人というものがあり、そのような非公開求人も担当の転職エージェントが紹介してくれます。
また、転職エージェントの方はこれまでに多くの方を就職を支援してきているので、ここの会社なら子育てに理解があるなどの、ママさんでも働きやすいなどの情報も持っています。
さらに、転職エージェントは転職がうまくいくように、面接への動向や履歴書の添削もしてくれます。
最終的には、採用側が提示してきた条件がこちらの希望と違う場合には、転職エージェントは求人の薬局相手に条件交渉も請け負ってくれます。
自分が思っていたよりも時給が低い場合には、転職エージェントを通して時給交渉をお願いすることも可能です。
実際に、私も転職エージェントを通して、時給を200円ほど上げてもらったことがあります。
時給では200円ですが、月の給料に換算すると月32000円アップなので、大きく変わってきますよね。
ブランクありの転職の場合でも、時給交渉は可能なので、もし、譲れない条件があって就職を考えている場合には、求人サイトを利用するのがおすすめですよ。
実際にブランクありで就職した友人も求職サイトを利用して、希望通りの条件で転職を成功させていました。
②求人数の多さ
また、求職サイトの方がハローワークより圧倒的に載っている求人が多いです。
東京で比べてみると、
ジョブメドレーという求職サイトでは、薬剤師の求人が1762件ありましたが、東京のハローワークでは437件となっています。(令和6年4月8日現在)
大阪で比べてみると、
APOPLUS薬剤師という求職サイトでは、薬剤師の求人が4928件ありましたが、大阪のハローワークでは407件となっています。(令和6年4月8日現在)
このように一つの求職サイトでも、すでにハローワークの求人より多く求人が出ているので、複数の求職サイトを利用すると、かなりの数の求人を探すことができます。
求職サイトを使って就活するデメリット
もちろん、求職サイトを使って就職する場合にはデメリットもあります。
求職サイトを使うデメリットとしては、求人を出している側の薬局や病院とのやりとりに転職エージェントを挟むので、やりとりに時間がかかります。
求人で確認したい細かい点なども、自分が直接聞ける訳ではないので、転職エージェントにきちんと伝えないとしっかりした答えが返ってこないことがあります。
面接の日程を決めるためにも、数回やりとりが必要なので、せっかちな人には少しもどかしく感じるかもしれません。
ママ薬剤師が病院の求人を探すならハローワーク
ブランクありで調剤薬局に就職したいのであれば、求人サイトがおすすめですが、ハローワークにもいい点があります。
それが、病院の求人が多いことです。
薬局の求人はハローワークよりも圧倒的に求職サイトの方が多いですが、病院の求人に限っては、ハローワークの求人の方が多いことがあります。
求職サイトでは詳しい内容を知りたい場合には、転職エージェントを通してしかわかりません。
でも、ハローワークの場合には、求人票にそもそも細かく応募条件や雇用後の条件が記載してあるので、求人票を見るだけである程度の情報がわかるようになっています。
ハローワークの求人情報で確認できる主な項目
- 紹介期限日
- 求人区分
- 求人事業所の詳細
- 仕事内容
- 雇用形態(パートか正社員か)
- 雇用期間
- 就業場所
- マイカー通勤可能か
- 転勤の可能性の有無
- 年齢制限
- 学歴
- 必要な経験
- 必要な免許
- 試用期間
- 賃金・手当
- 通勤手当
- 賃金締切日
- 賃金支払日
- 昇給・賞与
- 就業時間
- 時間外労働時間
- 休憩時間
- 週所定労働日数
- 休日等
- 加入保険等
- 退職金制度
- 定年制・再雇用制度
- 勤務延長
- 入居可能住宅(寮があるか)
- 利用可能託児施設
- 詳細な会社情報
- 採用人数
- 選考方法
- 選考結果通知
- 選考場所
- 応募書類等
- 採用担当者
- 求人に関する特記事項
- 求人・事業所PR情報
時間外労働時間など、ママ薬剤師にとっては気になる部分もしっかりと明示されているので安心ですよね。
今は、子育て中のママに向けた子育てとの両立がしやすい求人を探せる「マザーズハローワーク」制度もありますが、私は、薬剤師の求人を探す点では普通のハローワークの方が探しやすいと感じました。
子供を連れてハローワークに行くのは大変な方は、オンラインで職業相談ができるところもあるようなので、自分の住んでいる地域のハローワークが対応しているかどうかぜひ確認してみてくださいね。
まとめ
ブランクありのママ薬剤師さんの就職事情やハローワークと求職サイトの違いなどをご紹介してきました。
私自身は、毎回の転職の時に使っているのは求職サイトの方が圧倒的に多いです。ハローワークよりも求人数が多いので、こちらの条件にあった薬局が見つけやすいからです。
ハローワークだと、面倒なやりとりがあまり必要なく、直接採用担当とやりとりをできる利点もあるので、ご自身の希望に合わせてどちらを使うか選んでみてくださいね。
ブランクありのママ薬剤師さんでも就活が成功した方はたくさんいますので、ぜひ希望にあったところに就職できるように応援しています。