【暴露】 子供が産まれる前と後で ママ薬剤師のリアル年収は 全然違う? 勤務時間はどう変わった?

ママ薬剤師の働き方

【暴露】子供が産まれる前と後でママ薬剤師のリアル年収は全然違う?勤務時間はどう変わった?

最近、同じ薬局で働く女性の薬剤師さんから、お昼ご飯の時に、付き合っている彼氏さんと結婚することになったと報告を頂きました。

一緒に喜んでいると、その女性薬剤師さんから妊娠出産も考えているけど、お金のことや体力的に不安があると相談がありました。

その女性薬剤師さんは、薬学部に行くために奨学金を借りていったので、返済がまだ残っていることや年齢的には子供が早く欲しいことなど話してくれました。

私も初めての妊娠出産の時は、あまりママ薬剤師としての働き方を具体的にイメージできておらず、不安でいっぱいだったことを思い出しました。

この記事では、

  • 子供が産まれる前と後でのママ薬剤師のリアル年収の違い
  • 子供が産まれる前と後でのママ薬剤師の勤務時間の違い

をご紹介します。

私も子供がいない時は、残業などはあまり気にせず働いていたので、結婚出産後の働き方がこんなに変わるとは思っていませんでした。

今後、結婚や妊娠、出産を考えている薬剤師さんの参考になれば嬉しいです。

子供を産む前と後でのママ薬剤師の年収の比較

薬局で働く女性薬剤師

子供がいない薬剤師さんと、ママ薬剤師さんとの年収に関わる部分で、収入を大きく左右するのが、残業の有無と時短勤務を取り入れるかどうか、さらにボーナスの部分です。

では、実際にそれぞれのリアル年収をご紹介していきます。

【子供なし】薬剤師のリアル年収

私は、結婚を機に調剤薬局の薬剤師へ転職しました。当時のリアル年収ですが、転職する際に提示された年収は額面上でいうと、432万円でした。

薬剤師手当を入れた基本給が月27万円、ボーナスが夏と冬にそれぞれ2ヶ月ずつだったので、27×(12ヶ月+ボーナス4ヶ月)=432万円という計算です。

転職する時にいくつかの会社を受けて年収を提示されたのですが、大手の調剤薬局だと、役職のついていない20代の薬剤師さんだと年収400-450万くらいが相場でした。

内定を頂いた別の会社では、年収は同じくらいの年収440万円を提示されましたが、そこは基本給が月20万円、ボーナスが夏と冬にそれぞれ100万円ずつで、20×12ヶ月+ボーナス100×21=440万円となっていました。

年収としてはこちらの方が高かったので、どちらの薬局を選ぶか転職の時にかなり悩みました。

でも、ボーナスの金額が多いと、業績が悪くなった時に年収が下がってしまいそうだったので、私は、年収ではなく基本給が高い方を選んで入社しました。

子供を産む前のリアル年収を押し上げる残業代

薬局長と女性薬剤師

子供がいないと残業が増えるので、私も実際の年収は額面よりも多かったです。

当時は、夫も帰りが遅く、普通に独身の薬剤師さんと一緒に毎日夜の20時くらいまで残業をしていたので、月の残業時間は40時間前後でした。

大体残業を時給換算すると、1時間あたり2000円前後になるので、2000円×40時間=8万円となり、当時の私の額面上の給料は27万円+残業代8万円で35万円前後でした。

そこから、さらに保険料などを色々引かれて、私の当時の手取りは27万円前後でした。

毎月8万円前後の残業が追加された状態で年収を計算すると、大体額面上の年収が528万円くらいで、実際に色々引かれた後の、リアル手取り年収は408万円くらいです。

【子供あり】ママ薬剤師のリアル年収

1人目出産後:時短勤務正社員

私は1人目の育休復帰の時には、結婚を機に転職した薬局と同じところで働いていたので、元々の年収は変わりありませんでしたが、時短勤務をさせてもらっていたので、年収としては3/4になりました。

正社員は1日8時間勤務ですが、時短社員は16時までの6時間勤務なので、時短勤務分が引かれる計算です。

そのため、ボーナスも3/4になり、さらに時短勤務の場合には残業代がないので、当時の私の月の給料は額面上は、20万円前後でした。

保険証などを引かれた最終のリアル手取りは16万円くらいです。

そこから、1人目の保育料を引くと、私の手元に残る給料は10万円程度でした。

薬学部へ行くために奨学金を借りたので、その返済もあり、働いてはいるけど、あまり手元に残ることがなく、家事と1歳育児と仕事に追われているのに、全く金銭的には余裕がありませんでした。

2人目出産後:パート薬剤師

2人目の育休復帰後に、下の子の病気が続いて私は退職することにしました。上の子の時には、すんなり育休復帰できたので、下の子の時には仕事を続けるか辞めるか本当に悩みました。

毎週発熱で受診していたかかりつけの小児科の先生にも仕事も保育園も辞めて、子供をお家でみようと思っていることを伝えたら、それは良かった、その方がいいと思っていたと言われました。

先生も子供のことを心配してくださっていたようで、私は仕事を辞めたことは後悔していません。

ただ、私は子供が大きくなったら、また薬剤師に復帰しようと思っていたので、薬剤師としてのブランクができてしまうのが心配でした。

そこで、夫が子供たちを見てくれるお休みの日のパートを探しました。運よく、土日メインで働かせてもらえる薬剤師パートが見つかったので、そこで働き始めました。

時給は2500円で、勤務時間は1日8時間だったので、1日働くと2万円もらえる計算になります。

当時は、国の外出自粛期間と重なっており、土日もステイホームが続いていたので、家族でお出かけができない分、パート薬剤師として働いていました。大体月に5〜8回程度働いて、10〜16万円くらいでした。

平日は保育園に上の子も下の子も預けなくて良くなったので、家計を圧迫していた月10万円の保育料も払わなくて良くなりました。

実質の給料として考えると、時短正社員で働いていた時と手取りという面ではあまり変わらないように感じました。

ボーナスは無くなりましたが、平日は子供との時間をたっぷりと取ることができて、子供の急病で休むことも無くなり、自分のメンタル的にもとても働きやすくなりました。

土日のパートと言っても、最低でも土日のどちらか出勤すれば良かったので、家族でお出かけする時にはお休みすることも可能でした。

子持ちのママ薬剤師でも、本当に安心して働くことができていたので、夫の転勤で辞めることになってしまったので、今でも残念に思っています。

子供が産まれる前と産まれた後でのママ薬剤師の勤務時間

調剤薬局で働くママ薬剤師

さらに、私は子供が産まれる前と後では薬剤師としての勤務時間も大きく変わりました。

子供たちが産まれる前はあまり時間を気にせず働いていましたが、子供たちが産まれると時間に追われて働くようになっています。

【子供なし】薬剤師の勤務時間

私は、子供を産む前は独身薬剤師さんと同じように働いていました。そのため、規定の勤務時間は9:00〜18:00ですが、実際には8:00〜20:00くらいまで働いていました。

調剤薬局の場合には、9:00〜18:00に開いていることが多いですが、実際には、朝は開店前の準備がありますし、夜は閉店の作業があります。

そのため、私の働いていた薬局でも、勤務時間内に局員の仕事が終わることはほとんどありませんでした。

当時、私が働いていた薬局は、大きい病院の前にあったのですが、夕方から混むこともあり、薬局が閉まるのが19時頃のこともありました。

調剤薬局は、薬局の前にある病院が終わって、最後の患者さんにお薬渡し終わったら終了というところが多いです。

病院が終わって、前にある薬局が閉まっていたら、患者さんがお薬をもらえずに困ってしまうので、薬局の閉まる時間は病院次第という形です。

ママ薬剤師さんたちは、お子さんのお迎えがあるので、独身薬剤師や子供のいない薬剤師が基本的には残業して、長引く患者さんの対応をしていました。

私も夫と2人暮らしの時には、帰宅時間を気にしなくて良かったので、いつも薬局が閉まるまで働いていましたよ。

薬局が閉まってからも、薬歴を書く作業があるので、私が職場を出るのは大体20〜21時頃が多かったです。

【子供あり】ママ薬剤師の勤務時間

1人目出産後:時短正社員

次に、1人目を出産してママ薬剤師となってからの勤務時間です。

私は、1人目出産後は時短のママ正社員として復帰したので、勤務時間は9:00〜16:00でした。

お昼休みが1時間、勤務が6時間になります。当時住んでいた県では、保育園に預ける場合には、職場までの通勤時間を計算して、登園・降園時間を細かく決められていました。

保育園で決められた登園時間より早い時間に預けたい場合には事前に保育園に連絡する必要があり、決められた降園時間より大幅にお迎えが遅れる場合には仕事で遅れると連絡する必要がありました。

お子さんを保育園に預けて、仕事が終わった後にお買い物やお茶してから保育園のお迎えにくる保護者がいたようで、かなり厳しくチェックされるようになっていました。

そのため、当時は薬局の繁忙期である冬場を除いて、私の保育園へのお迎えが18:00以降になることはほとんどなかったです。

2人目出産後:土日メインパート

私は、2人目の体調により最初に正社員として働いていた会社を退職してから、土日メインのパートとして働いていました。

土日なので、勤務時間は9:00〜18:00で、パートのため残業はほとんどありませんでした。

平日は働いていなかったので、上の子は幼稚園、下の子は家庭保育をしていました。

平日は子供たちと過ごしていたので、土日に働くことは私にとっては育児の合間のリフレッシュになっていました。

どんどんと毎年新薬が発売されて、治療薬も変化していくので、私は土日だけでもパートをしていたおかげで常に新しい情報に触れることができ本当に良かったです。

正社員を退職するか本当に悩んでいましたが、子供たちが小さい時間は一瞬ですし、職場に迷惑をかけ続けるメンタルが自分にはなかったので、今でも退職して良かったと思っています。

当時に悩んでパート薬剤師という働き方を取り入れたおかげで、たくさん子供たちと触れ合う時間が取れました。

まとめ

子供が生まれる前と後では薬剤師としての働き方も大きく変わってきます。今回は、年収と勤務時間を実際に私の体験をもとにお伝えしました。

実際にお子さんが生まれてから、周りに頼れる人がいるかどうかでも年収や勤務時間は大きく変わってくると思います。

私は転勤族のため、周りに頼れる人がいなかったので、子供が小さい間は時短勤務を選びました。家族の協力があれば、年収を減らすことなく働き続けることもできるので、結婚出産を機にどんな風に働きたいのかも結婚前にある程度考えておくことがおすすめです。

私自身も子供が小さい時は、独身薬剤師さんやお子さんのいない薬剤師さんにたくさん助けて頂いたので、子供たちが大きくなったら、次はその方達がママ薬剤師さんになった時に助けてあげられる側になりたいと考えています。

そうやって、各世代がお互いに助けあっていけば、もっと女性薬剤師さんが働きやすくなっていくのではないかと思います。

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