ママ薬剤師として働いていると、給料への不満や仕事の忙しさ、家事育児との両立などに悩みますよね。
私自身も今はフルタイム正社員として薬剤師をしていますが、これまでにパート薬剤師として働いたり、調剤薬局以外で働いたり、夫の転勤の度に転職をしています。
薬剤師という資格があっても、子持ちでさらに転勤族のママ薬剤師にとっては、毎回転職のハードルがかなり高く、いつも履歴書の志望動機に頭を悩ませています。
この記事では、
- パターン別ママ薬剤師が転職に使える志望動機例文
を、私が実際に転職に使ったものも含めてご紹介します。
こちらに載せている文章は丸ごとコピペして使っていただいて大丈夫ですので、ぜひ転職の際の参考にして頂けたら嬉しいです。
私が実際に子持ちで正社員に転職した時のリアル履歴書の内容については、こちらの記事にも詳しく載せています>>
【ブランクあり】ママ薬剤師の志望動機例文
志望動機を書く際に、私が1番悩んだのが薬剤師としてブランクがあった上での転職の時です。
私が転職面接を受けた際に、担当の面接官の方から、
- どうしてブランクがあったのか?
- なぜ一度薬剤師をやめてしまったのか?
- 今回復帰することになった理由は?
など聞かれたので、ぜひその点を志望動機に盛り込んでおくことをおすすめします。
ブランクありママ薬剤師の志望動機例文①出産により離職
薬剤師として働く上で、ブランクがあると、1番心配なのが知識不足ですよね。
そのため、私はブランクがある時でも認定薬剤師の勉強を続けて、転職面接の際に認定薬剤師を取得していることは必ず伝えていました。
すると、ブランク期間でも薬剤師としての勉強を続けていたと評価してもらえることがありました。
認定薬剤師の勉強であれば、子育て中の隙間時間に動画をみることができるので、今後復帰を考えているママ薬剤師さんは認定薬剤師は必ず取得しておくことをおすすめします。
私は出産により一度仕事をセーブしましたが、子供も大きくなってきたので仕事を再開したいと考えております。貴社では、女性でも家庭と仕事の両立をしながら働き続けられる体制が整えられている点に感銘を受け、今回応募させて頂きました。
私自身が出産、育児により得ることができた経験や知識を活かして、さらに自己研鑽に努めて、キャリアアップを目指していきたいと思います。
ブランクありママ薬剤師の志望動機例文②結婚により離職
結婚による離職は多いため、転職の際にはそこまで突っ込んで聞かれることはなかったので、安心してください。
あとは、結婚から子育てまでブランクが長いとやはり、即戦力として薬剤師として働けるのかどうかが重要視されます。
結婚から子育てまでの間で自分が培ってきたものを面接の時に面接官に伝えていきましょう。
もしも、結婚して子育て中心だったのであれば、子育ての経験を今後の薬剤師としての仕事に活かせます。
また、地域のボランティアなどに参加していたのであれば、地域の年配の方達との交流が多かったことも面接時に伝えることができます。
これからは在宅などの地域医療にさらに力を入れていく薬局が多いので、子育て中の地域の方との交流やPTAへの参加などもアピールポイントとして使える要素がありますよ。
私は結婚により、夫の仕事の関係もあり一度退職いたしました。子育てもひと段落し、自分のキャリアをもう一度見つめ直し、仕事を再開したいと考えております。
貴社の女性が家庭と両立しながら長くキャリアアップしていける体制に共感し、私自身も管理薬剤師などの管理職を目指したいと思い応募いたしました。
ブランクありママ薬剤師の志望動機例文③介護により離職
最近増えている介護離職もあります。子育ての負担と介護の負担が両方一気にやってくることも珍しくありません。
介護で離職した場合には、ぜひその介護の経験を薬剤師として活かせる点を存分にアピールしていきましょう。自分が経験したからこそ、患者さんに寄り添って支援ができると思います。
今後は、在宅医療へ力を入れる薬局もさらに増えることが予想されるので、在宅へ興味があるというアピールは企業側にとっては魅力的なようです。
私自身もママ薬剤師として転職する際には、在宅経験はなくても、在宅医療に興味があると伝えるようにしています。
私は母親の介護により一度仕事をセーブいたしました。行政の支援や介護施設への入所などにより、環境が整い、状態も落ち着いてきたため、仕事を再開したいと考えております。貴社が在宅医療など地域支援に力を入れている点に共感し、応募いたしました。
私自身が実際に介護を経験してみて、行政の支援体制や地域の支援などの需要性を感じました。今後は、自分の経験してきたことを活かして、薬剤師として地域医療の支援を行っていきたいと考えております。
【正社員用】ママ薬剤師の志望動機例文
正社員として転職する時には、
- 残業時間の有無
- 繁忙期の最長残業時間
- 実際に、ママ薬剤師として働いている方がどれくらいの割合いるのか
- 他店舗への応援など行くことがあるのか
を面接では確認しておきましょう。
正社員となると、色々上司から求められることも増えて、思っていたより勤務時間が伸びることが多いです。
特に、保育園に預けて働いているママ薬剤師さんにとっては、お迎えの時間のリミットがあります。
入社してから「保育園のお迎えに間に合わない!!」とならないためにも、上記の点は確認しておくことをおすすめします。
正社員ママ薬剤師の志望動機例文①待遇に不満があり離職
職場での待遇に不満があって転職する場合には、不満をストレートに述べるのではなく、自分の目標を伝え、スキルアップしたいからこその前向きな転職であることをアピールしていきましょう。
待遇に不満があっての転職であることをストレートに伝えてしまうと、転職時の面接官に、この人は採用してもちょっとでも待遇に不満があれば辞めてしまうかもしれないという印象を与えてしまうかもしれません。
正社員として働いてきましたが、さらに子育てと仕事の両立をしながら薬剤師としてスキルアップできる環境で働きたいと考え、転職を希望しております。
私は管理薬剤師を目標としているため、貴社の職員への研修体制やバックアップ体制が整っている経営体制に共感し、応募いたしました。
正社員ママ薬剤師の志望動機例文②人間関係で離職
人間関係の離職は、私もこれまでにいくつも見て来ました。一緒に働く上での相性もあるかもしれませんが、やはりギスギスした人間関係の中で働くのは大変ですよね。
自分自身のメンタルのためにも転職を決意するのは悪いことではないと思います。
でも、転職の際には、人間関係が悪かったからというマイナスイメージで伝わってしまうのは勿体無いので、前向きにキャリアアップを視野に入れた上でのプラスの転職であることを伝えていきましょう。
前職では個々の薬剤師に業務が任されていましたが、より地域医療に貢献するためにも薬局全体として密にコミュニケーションをとりながら地域医療の中心を担う調剤薬局としてチーム医療に力を入れている薬局で働きたいと考え、転職を希望しています。
個々のスキルアップはもちろんですが、色んな知識を持っている個人の力を集結させることでより高度なチーム医療ができると考えています。御社のサイトで先輩薬剤師さんの体験談を拝見いたしました。上下の垣根なく、お互いにコミュニケーションを取り合って、より薬局を地域医療をいいものにしていこうという社内の雰囲気を感じ、今回応募させて頂きました。
正社員ママ薬剤師の志望動機例文③残業時間が多くて離職
正社員だと困るのが残業時間ですよね。パート薬剤師の場合には、時間になったらある程度帰りやすいですが、正社員だと最終受付の患者さんが来るまで残っている必要があります。
私がこれまでに配属されたことがある店舗によっては、正社員ママ薬剤師と新人薬剤師2人だけという店舗もありました。
新人薬剤師さんを置いて先に帰ることもできず、保育園のお迎えに間に合わなかったことが続いてしまいました。
保育園にも閉園時間があるので、私も3回目の遅刻で厳重注意を受けて、転職を考えました。
残業時間の多さは、保育園のお迎えのリミットがあるママ薬剤師にとっても負担が大きいので、転職を考える大きな理由になりますよね。
残業を理由に転職する場合には、残業したくないということをアピールするのではなく、事情があって残業することができない旨をしっかり面接官に伝えましょう。
前職は非常に忙しい職場だったため、残業時間が月に100時間以上となり、保育園のお迎えに遅れてしまうことが増えてしまいました。保育園の閉園時間もあり、保育園側からも時間の超過について注意を受けることがあり、今回、保育園のお迎えに間に合う店舗を探して転職を決意いたしました。
自分自身も子供たちが大きくなって、残業など気にせず働けるようになったら、次の働くママ世代を応援して、フォローしながら働きたいと思っています。そのためにも、今は残業時間を調節しながら、子育てとの両立ができる仕事環境が整えられている貴社を希望いたしました。
【パート用】ママ薬剤師の志望動機例文
パートで転職する場合には、
- 残業時間の有無
- 職場の雰囲気
- 勤務時間
について面接時に聞いてくことをおすすめします。
パート薬剤師を募集している店舗は、店舗状況によってはパート薬剤師が働きにくくてすぐに辞めてしまうので、ずっと募集がかかっている場合があります。
パート薬剤師が働きにくい理由としては色々ありますが、
- 職場の人間関係がギスギスしている
- パートなのに残業が多い
- パート薬剤師の方がたくさん働かされている
などがあります。
薬局の求人は、実際に入局してみないと分からない点も多いですが、面接でしっかりと聞いておくことで、入局してからのギャップに驚かずに済みます。
また、事前に確認しておくことで、入局してから話が違うとなった場合には、転職エージェントに事情を話すと間に入って対応してもらえることもありますよ。
パートママ薬剤師の志望動機例文①待遇に不満があり離職
働いているパート勤務での待遇に不満があって離職する場合には、具体的な時給の話などはできるだけ避けましょう。
時給交渉については、薬剤師の場合、転職エージェントがしてくれるので、自分ではしなくて大丈夫です。
転職面接時には、辞めたい理由がもっと安定して働きたいなど前向きな転職であることをアピールするのがおすすめです。
現在、子育て中のため、パートタイムでの勤務を希望しております。前職ではパート時間が固定ではなく、月によってのシフト制だったため、毎月安定して働ける職場を探しております。
今は子育て中のため、時短勤務を希望していますが、子供たちが大きくなったらフルタイムで働くことも考えております。貴社の理念である患者さんに寄り添った薬局という理念に共感し、応募させていただきました。
パートママ薬剤師の志望動機例文②人間関係で離職
人間関係に悩んで転職する場合には、人間関係のいざこざをメインの原因とするのではなく、よりチームとして働きやすい職場を探していることをアピールしていきましょう。
自分のキャリアアップのために、より自己研鑽できる環境を求めているという主旨であれば、面接官にも好印象です。
実際に、現場で働く薬剤師にとっては、研修体制が整っている薬局は薬剤師として常に情報をアップデートできるのでとてもありがたいです。
私も最初に働いていた薬局は、研修制度が整っていたので、常に薬に関する新しい情報を常に更新し、勉強することができて、働きやすかったです。
前の職場では研修などがなく、個々の薬剤師の力量に全て任せられていました。そのため、研修などが充実していて、薬局がチームとしてコミュニケーションを図りながら働ける職場を希望して、転職を決意いたしました。
今は、子育てがありパート勤務を希望していますが、子供が大きくなったらフルタイムでの勤務も考えております。そのため、正社員もパートも研修やeラーニングを通して勉強できる体制が整っている御社を希望いたしました。
パートママ薬剤師の志望動機例文③契約よりも多い勤務時間で離職
パート薬剤師にとって多いのが、契約時に提示された勤務条件より圧倒的に働かされる時間が長くなってしまうことです。
実際に、私も最初はパート勤務の契約が14時までだったのが、店舗が忙しいからと、勤務時間が30分、1時間とどんどん延長されてしまったことがあります。
そのため、子供の幼稚園のお迎えに間に合わなかったり、幼稚園の有料の延長制度を使わないといけなくなったりしてしまいました。
延長制度もお金がかかるので、時給から延長代金を引くと、時給が半分くらいしか残らなくて、何のために働いているのか分からない状態になりました。
そのため、私も時間内に退勤ができる薬局への転職を検討したことがあります。
勤務時間については、きちんとした薬局であれば事情をお伝えしておくことで、退勤時間は時間通りになるように対応してもらえます。
私も次の職場ではお迎え時間に間に合うように必ず退勤させてもらえました。薬局長にもよりますが、面接時にも、面接官にきちんと退勤時間があることを伝えておくことは大事だと思います。
子供が幼稚園に行っている時間での勤務を希望しておりましたが、現在働いている薬局が忙しくなってしまったため、お迎えの時間に間に合わなくなり転職を決意いたしました。
子供も年長となり、保育園への転園も難しいため、今の勤務条件で働ける場所を探していたところ、貴社の求人条件と子育てとの両立がしやすいという点に惹かれて応募させて頂きました。
子育てや親の介護の経験なども活かしながら、患者さんとも円滑なコミュニケーションをとって、地域の方に寄り添った薬剤師になりたいと思っています。
まとめ
今回は、転職状況別のママ薬剤師志望動機について例文と一緒にご紹介してきました。
せっかく転職するのであれば、少しでも家事や育児に負担がなく働ける薬局にしたいですよね。そのためには転職面接がかなり重要になります。
自分の希望通りの職場で働くためにも、面接官に前向きな転職であることはアピールしつつも、こちらの希望条件についてはしっかりと伝えておくことも重要です。
ぜひ、今回ご紹介したママ薬剤師の志望動機例文を参考にして、転職を成功させましょう!