ママ薬剤師として正社員で働いていると、子供の保育園や習い事への送迎に始まり、家事、育児にプラスして毎日の仕事もあって、正直もう疲れた・・・限界・・となる日ありませんか?
私は、自分自身が無理して働いていることももちろんですが、子供たちにも無理をさせているんじゃないかと自己嫌悪に陥って落ち込こんでしまうことがあります。
実は、私も一度正社員に限界を感じて退職し、パート勤務になったことがあります。現在は、また色々あって正社員薬剤師に戻って働いています。
この記事では、
- ママ薬剤師が正社員に疲れた時に考えること4つ
- 私が今は正社員を無理して続けている理由
- 正社員に限界を感じて転職した実例
をご紹介します。
ママ薬剤師として働き続ける以上、子育てと家事と仕事の両立はいつまで経っても悩みがつきません。悩んで限界を感じているママ薬剤師さんに少しでも役に立てば嬉しいです。
Contents
ママ薬剤師が正社員に疲れた時に考えること4つ
ママ薬剤師として、正社員に疲れてしまって辞めたくなる日があると思います。辞めるかどうか悩む前に、ぜひ考えて欲しいことが4つあります。
①同じ会社で働き方を変えられないか
まずは、現在働いている職場で、正社員以外の働き方が選択できないか考えてみてください。
私が最初に働いた調剤薬局では、正社員からパート薬剤師に働き方を変えることができました。
私は、働いている時にそのことを知らず、辞めることを決めてから、働き方をチェンジすることができたことを知りました。
子育て中はパート薬剤師になって、子供が大きくなってから、また正社員に戻ることが可能だったことを事前に知っていれば、もう少し限界が来る前に働き方を考えられたと思います。
でも、「もう無理限界」となってから仕事を辞める決心をしたために、自分の中に「辞める」以外の選択肢がなく、会社側からパートの件を提示されても、考える心の余裕がなくなっていました。
ぜひ、限界を感じる前に、現在正社員として働いている会社で、他に育児と両立しやすい働き方がないか聞いてみましょう。
②家族や両親からの支援は得られないか
次に、もしワンオペで家事育児と仕事の両立をしているママ薬剤師さんなら、家族や両親からの支援が得られないかをもう一度確認してみてください、
段々とリモートワークを採用する会社も増えてきているので、旦那さんの会社も思ったよりリモートワークへの理解が進んでいるかもしれません。
私も上の子の時には、夫のリモートワークが進んでおらず、夫側が休むことができなかったので、私ばかりが子供の病気を理由に休んでいました。
でも、下の子が年中さんくらいになった時に、夫の職場でもリモートワークが少し進んで、子供の病気の時に夫にリモートワークしながら見てもらえることが増えました。
旦那さん側の職場の状況も変わっているかもしれないので、もう一度旦那さんと正社員としての働き方について話し合ってるのをおすすめします。
また、私の友人は、ご両親が定年退職したので、ご両親に近くに引越してきてもらって、保育園の送迎や食事の準備などを手伝ってもらっていました。
実のご両親なので、色々と気軽に頼めるし、旦那さんもお嫁さん側のご両親が家にいても気にしないタイプだったので、友人も旦那さんも仕事を無理せず続けられるようになったそうです。
③辞めてからすぐに働くか
もし、正社員を辞めたいと思った場合には、すぐに薬剤師として働くつもりがあるかどうかも重要です。
お子さんを保育園に預けている場合には、仕事を辞めてしまうと保育園を退所しなければなりません。子供たちにとっても慣れ親しんだ場所から離れて、新しい環境に一から慣れる必要があります。
私も保育園に預けていたので、仕事を辞めようと思った時に、近くの幼稚園に空きがあるかどうかを確認しました。
近くの幼稚園は、9:00-13:00まで預かってくれるものの、延長枠についてはすでにいっぱいで、順番待ちも10人以上いるので、延長は不可能と言われました。
そのため、一度辞めて幼稚園に入って落ち着いてから、またフルタイムもしくはパートタイムの薬剤師として復帰しようと思っていたのですが、できないことが分かりました。
また、延長に問い合わせた幼稚園以外はお受験の必要な幼稚園だったので、年中さん〜年長さんでの転園は難しいと言われてしまいました。
そのため、辞めてしまうと子供を預ける場所がなくなってしまうと考えて、一度退職を諦めたことがあります。
もしも、すぐに転職活動をして働く気があれば、休職中と保育園に申請をして、そのまま保育園に預かってもらえる場合がありますが、保育園の定員にもよるので確実に大丈夫とは言えません。
そのため、もし、保育園に預けたまま正社員を退職したい場合には、正社員を続けながら転職活動をして、次の職場を決めてからフルタイム薬剤師を辞める必要があります。
住む地域にもよるので、辞める前に保育園や幼稚園についての情報集をしておくことをおすすめします。
④辞めても家計は大丈夫か
フルタイム正社員を辞めるとなった時に、1番重要なのは家計です。自分が仕事を辞めた場合に、どれくらい家計に影響が出るかをを考えましょう。
私は、フルタイム正社員を最初に辞めた時には、保育園料が2人分で月10万円かかっていたので、私が辞めても今の家計にはそこまで大きく影響が出ないと考えて退職を決めました。
また、福利厚生についても、夫の会社がメインで、住んでいるところも夫の社宅でしたし、子供たちの扶養も夫側でした。
そのため、私がフルタイム正社員でなくなっても、住むところや保険などが何も変わらないため、困ることはありませんでした。
私がフルタイムで働いてもらっていた給料から貯蓄に少し回せていた部分が減りますが、子供の体調と自分の限界を感じて退職を決めました。
さらに、フルタイムの頃は、仕事で疲れたからとよく家族で外食していたのですが、仕事を辞めて、時間の余裕ができたので節約に目を向けることができ、外食の代わりにお家ご飯を充実させることで食費も減りました。
我が家の場合には、私がフルタイム薬剤師を退職しても、退職することで子供たちの保育料や無駄な外食費がなくなることで、支出も大きく減ることになり、家計へ大きく影響を与えることはありませんでした。
ママ薬剤師が正社員を疲れても無理して続けている理由
私は、一度フルタイム正社員を辞めて、子育てと両立ができるパート薬剤師として働いていましたが、最近はまたフルタイム正社員として働き始めました。
理由は、上の子が小学4年生になり、中学校受験が近づいてきたからです。私は地元の中学校でいいのかなと思っていたのですが、子供に受験について聞いてみたところ、子供自身が受験を希望しました。
急いで、近くにある中学受験用の塾の値段をみていたら、希望している進学塾が月5万円以上かかることが分かりました。
ちなみに、月5万円は月会費のため、夏休みや冬休みにはさらにお金がかかります。
悩みましたが、親としても子供の中学受験を応援してあげたいので、フルタイム正社員への復帰を決めました。
ただ、受験へのサポートも必要なので、18時に退職できる薬局という限定で職場を探しました。塾へのお迎えなどがあるので、あまり遅くまで残業はできないためです。
子供の夢を応援するためにも、私自身ここからはしっかりフルタイム正社員として働いて、子供たちの学費を稼ごうと決意しています。
ママ薬剤師が正社員に限界を感じて転職した例
ママ薬剤師として限界を感じながらも頑張って働いていても、どうしても無理だと思うこともあると思います。限界を感じて働き方を変えた実例もご紹介します。
①私の場合
私は、下の子が保育園で熱を出しすぎて、週に2回程度しか出勤できない日が続いた時に退職を決めました。
子供が保育園に慣れたら落ち着いてくるかと思っていたのですが、保育園に預けて3ヶ月ほど経過しても同じように週2くらいしか保育園に預けられず働けない日々が続いていました。
これ以上、一緒に働く方達にも申し訳なさすぎて、これ以上迷惑をかけられないと思って、退職する旨を上司に伝えました。
上司はパートタイムへの働き方変更を勧めてくれたのですが、子供も私も限界だったため、パートは選ばずに退職することにしました。
下の子も保育園ではなく、家庭保育にしたら、発熱の頻度がグッと減って元気に過ごせる日が増えてきました。
当時は、限界になるまで正社員として働き続けるか悩みに悩んでいましたが、今ではあの時は私自身も子供にとっても辞めて良かったと思っています。
②友人の場合
私の友人も3人の子供を抱えて、フルタイム正社員のママ薬剤師として働いていました。でも、職場の人間関係にかなり悩んでいて、正社員を辞めるかどうか悩んでいました。
思い切って、上司に相談したら、別の店舗に異動させてもらえたそうです。
新しい店舗は職場環境がとてもよく、働くママたちもそうですが、働くパパたちも家族第一という方ばかりだったそうです。
新しい店舗は、お子さんのいるパパ薬剤師、ママ薬剤師さんがそれぞれ家庭を大事にして働いているので、お互いが休みの時には、お互いがフォローし合う雰囲気で、お子さんの病気などのお休みにも嫌な顔する方はいなかったそうです。
それぞれの薬剤師さんたちが、お互い様という意識で働いていて、誰かだけに負担がかからないようにしていたので、友人も本当に働きやすくなったと言っていました。
もし、働き方に悩んでいるのであれば、上司や人事に相談してみるのも一つの方法としておすすめですよ。
まとめ
今回は、フルタイムで頑張るママ薬剤師さんが疲れた時に考えてほしいことをお伝えしてきました。
フルタイムのママ薬剤師として毎日忙しく働いていると、正社員に限界を感じて、辞めたくなることありますよね。
もう無理!!限界!!となってから焦って辞めたり、転職したりするよりは、まず今の状況を改善できないかを考えてみてください。
その上で、どうしようもない場合には転職も一つ視野に入れてみてもいいと思います。
私はフルタイムの仕事を辞めたことで状況が改善しましたし、友人は転職をせずに働く店舗を変えたことで状況が良くなりました。
それぞれに合った方法があると思いますので、ぜひ1番いい方法を考えていきましょう。