ママ薬剤師の働き方

【ママ薬剤師の体験談】転勤族と結婚したら共働きはどうなる?妻の結婚後の働き方は?

薬剤師なら「転勤族の妻になっても働けるから安心だね」とよく言われます。確かに資格があれば、どこでも働けるように感じますが、実際にママ薬剤師としては壁にぶち当たることも多いです。

こちらの記事では

  • ママ薬剤師が転勤族と結婚したら共働きはどうなるの?
  • ママ薬剤師の結婚後の働き方はどう変わった?

をご紹介していきます。

転勤族の妻となった私の年収の変化についてもお伝えしています。転勤族の妻&ママ薬剤師として働く予定の皆さんの参考になれば嬉しいです。

【ママ薬剤師の体験談】転勤族と結婚したら共働きはどうなるの?

ママ薬剤師は、転勤族と結婚しても共働きを続けることができます

ただ、何か困ったときに助けてくれる親族が近くにいない場合も多く、かなり働く条件は狭くなってしまうのは仕方ないですよね。

私と夫の両親は遠方のため、基本的には夫と私だけで子育てをしています。夫は平日は早朝に出勤して、帰宅が24時くらいです。これでも新婚当時よりは早くなったくらい。。。

そのため、平日はほとんどワンオペで共働きをしています。転勤しても働きやすいという点は薬剤師という資格のおかげですね。

転勤族ならではの苦労もありますが、メリットもありますよ。

ママ薬剤師が転勤族と結婚して感じるメリットは?

私が転勤族と結婚して感じるメリットは、転勤で人間関係をリセットできることです。

薬局はどうしても人間関係が狭くなりやすく、女性同士のギスギスした人間関係が多いです。仕事よりも人間関係の方が大変なんじゃないかと思うこともあります。

私も最初に就職した薬局では、一緒に働くスタッフさんがかなり気分屋で苦労した記憶があります。機嫌が悪い日には、椅子から全く動かず働かないこともありました。

書類や薬の入ったカゴを机に投げつけることもあり、気に入らない人は朝から無視することもありました。

でも、私は数年したら異動することがわかっているので、ずっとこの環境にいる訳ではないから我慢しようと思うことができました。

夫の転勤により薬局の狭い人間関係をリセットできるので、気分屋の同僚がいても「今だけは我慢しよう」と思うことができます。

もし、これから先もずっと問題がある人と一緒に働かないと行けないとなると、流石に転職を考えますが、数年だけと思って我慢することができました。

同じ職場で働いていた転勤のないママ薬剤師さんは、働かないスタッフさんに耐えきれなくて転職してしまいました。やはりずっと同じ職場は辛いと嘆いていました。

私は、次の転勤までの期間だけとある程度一緒に働く期間が決まっていたので、どうにかやり過ごすことができました。転勤で人間関係をリセットできるのは、転勤族の最大のメリットです。

ママ薬剤師が転勤族と結婚して感じるデメリットは?

私が転勤族と結婚して感じたデメリットは、キャリアが積み重なっていかないことです。

夫の転勤の度に転職活動をするので、働いてる会社での職歴は積み重なっていきません。

就職先も

  • 転勤族でもOK
  • 残業時間がない(保育園のお迎えに間に合う)
  • 転勤が決まったら1ヶ月で退職できる
  • 子供の病気などでお休みしても大丈夫

の条件を満たすところじゃないと働くことができません。

そのため、前に勤めていた薬局とは処方箋の内容が全く違う薬局に行かないといけないこともあります。

私はできるだけ処方箋を受ける診療科が偏らないように総合病院の前にある薬局で働くことにしています。

薬剤師として何年働いていても、新しい会社で働くのは初めてです。転職する度に規則ややり方などもまた1から覚えなければならず、とても疲れます。

転勤になって転職する度に、最初の1ヶ月くらいは毎回覚えることばかりでバタバタしています。

薬事法についての理解度も会社によって違っていて、新しい通知や制度に追いついていない薬局もあります。

同じ「薬局」と言ってもシステムも違うし、トップの考え方が違うので力を入れるところも違います。

今までと全く逆のやり方をしないといけないこともあり、戸惑うこともたくさんあります。

もちろん上の立場であれば、「ここはすでにこのような制度に変わっているので、〇〇しないといけない」と変えていくことができます。

しかし、私は新参者ですし、数年後にはそこの薬局からいなくなるので、ちょっとここは改善した方がいいのでは?と思うことがあっても、なかなか言うことができません。

もちろん、数ヶ月働いて関係性ができてきてくれば少しずつ言えることもあります。ただ、意見を言っても角が立たない関係が築けるまでの最初の数ヶ月はかなり気を使います。

なかなか間違っている仕事の仕方を見ても、すぐに提案ができない時に「同じ会社でキャリアが積めていたら」と思うことが多いです。

でも、私は何回か転勤・転職を繰り返してみて、考え方を変えました。

今では、同じ会社ではキャリアが積めないので、薬剤師としてのキャリアを積むことに力を注ごうと考えています。

色んな薬局で働いたからこそ、いい点や悪い点がわかるので、今後も転勤族のママ薬剤師として「自分自身のスキルアップ」は忘れずに続けていこうと思います。

 転勤族の妻となったママ薬剤師の結婚後の働き方

結婚するに当たって、私は全国に店舗がある大手薬局チェーンに転職をしました。それは、夫の転勤に合わせて私自身も近くの店舗へ転勤してもらえると言われたからです。

ただ、大手薬局チェーンだっため、年収という点では1番低かったです。

転勤族ですが、どこの薬局も人手不足で求人自体はどこにいってもあります。そのため、あまり条件にこだわらなければすぐに就職して共働きできます。

ただ、

すぐに就職できるところ=慢性的な人手不足

のところが多いです。

特に地方では、問題のある薬局は常に募集をかけていて、社員を大事にする人気の薬局は募集が出ていません。

募集があるからと飛びつくと問題山積みの薬局に就職してしまうことがあるので気をつけてください。離職率が高い薬局は常に人を募集しています。

転勤族の妻でもママ薬剤師なら共働きできますが、しっかりとした転職先の情報収集が大事です。

私自身も地域の個人薬局と大手チェーンと両方経験したことがありますが、大手チェーンの方が給料は安いです。

ただ、会社の仕組みは整っていて、人事担当などしっかりと役職が分かれているので、問題解決意識が高かったように思います。

ただ、下の子の出産後に発熱によるお休みが増えすぎて、大手薬局チェーンは泣く泣く一度退職してしまいました。

お休みが多すぎて保育園代の方が給料を上回ってきてしまっていましたし、急な休みで他の職員さんへ迷惑をかけてしまうことが増えていたからです。

大手薬局チェーンは大変なことも多かったですが、楽しく働いていたので、これ以上会社にも一緒に働く職員さんたちにも迷惑をかけられないと思いました。

薬剤師が転勤族と結婚して妻(私)が後悔したこと!

私が転勤族と結婚して後悔したことは、デメリットでも挙げましたが、キャリアが積み上がらないことです。

毎回、転勤の度に転職活動するのに疲れているので、転勤族じゃなかったら、こんなに苦労することもなかったのにと嘆くこともあります。

ただ、夫と結婚したことを後悔したことはありません。常に良き理解者として、私の転職の悩みや薬局での悩みにも寄り添って、転勤族だから苦労かけてごめんねと言ってくれます。

ママ薬剤師が転勤族でも頑張っていけるかは、結局は夫次第だと思います。

これからも転勤族ママ薬剤師として、家族と一緒に全国を飛び回りながら働いていきたいと思います。

 転勤族の夫のリアル年収とママ薬剤師の年収の変化

ここからは転勤族の夫のリアル年収とママ薬剤師である私の年収の変化を比較してみました。

夫は新卒で入社した会社で10年以上働いて、現在は課長という役職についています。私は、転勤もあり平社員ですので、役職付きかそうでないかという違いがあります。

では、役職も付いて新卒からずっと同じ会社働いている夫の年収の変化を先にご紹介していきますね。

転勤族の夫の年収の変化は?

夫は転勤族なので、比較的年収がいいです。この10年で年収も増えています。

新卒の頃の給料は基本給だけで比べると私の方が良かったですが、現在は私の給料の2倍以上もらっています。

転勤ありの職種で、右肩上がりに年収が増えているのも、同じ会社で働いて着実にキャリアを積み重ねているからですね。

ただ、転勤族なので転勤の年になると「転勤前に飲もう」というお誘いが多すぎて、毎日飲み会ということもあります。

別に奢ってもらえる年齢でもないので、ひと月で20万円以上飲み代に消えることもありました。(軽く新卒の手取りですよね。。)

さらに、終電を逃して都内からタクシーで帰ってくることもあり、転勤族だからこその謎の出費に悩まされることもあります。

また、上の年齢になるにつれ会社の飲み会で支払う金額もだんだん増えて、1回の飲み会で数万円飛んでいくこともよくあります。

最近はまた夫の会社の飲み会が増えてきたので、今後さらに出費が増えるんじゃないかと、怯えています。

せっかく年収が増えても、交際費も同じように増えていくので、家計に使えるお金が増えているかは疑問ですね。

転勤族妻(ママ薬剤師)の年収の変化

薬剤師になって最初の年収は400万くらいでしたが、転勤族になって10年経過しても年収はほぼ上がっていません

時短の時は、時短分がそこから引かれていたので、もっと低かったです。

現在は、フルタイム正社員で働いて年収450万前後です。

夫にも薬剤師ってもっと給料がいいと思っていたとよく言われています。管理薬剤師という管理職になれば500-600万いくこともあります。

ただ管理薬剤師手当が3万円という会社も多く、意外と管理薬剤師になっても増えないパターンもあります。

管理薬剤師手当は、月1〜3万円前後が多いです。管理職になると残業代が出なくなって、他の勤務薬剤師より手取りが少ないという方にも会ったことがあります。

これまでいくつかの県を転勤して求人を比較してみると、普通の地方勤務薬剤師だと大体400万くらいからスタートが多いです。

薬剤師歴は10年以上になりましたが、転勤族でもいいからと雇ってもらえる薬局への就職になり、あまり年収アップ交渉も難しいです。

特に地方の薬局は潰れかかっているところも多く、薬剤師の給料を出し渋るところが多い印象です。

意外と薬局薬剤師の給料事情って良くないので、年収の高いドラッグストアへの転職が増えているのも納得ですよね。

まとめ

ママ薬剤師が転勤族と結婚してからの働き方の変化についてご紹介してきました。

転勤族ママ薬剤師としての一番の悩みは、自分のキャリアが積み上がらないことです。

ただ、転勤族であることは変えられないので、今後他の資格を取得してカバーしていこうと考えています。

これからの在宅増加を見越して、私はケアマネージャーの資格を取りたいと考えています。

転勤族じゃなければ、わざわざ他の資格を取ろうと考えなかったと思います。転勤族のママ薬剤師だからこそできる働き方を今後も模索していきたいと思います。

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